【工法別】ベランダ防水工事の費用相場は?長持ちのポイントも解説
ベランダの防水工事にかかる費用は、工法によって大きく異なります。また、費用だけでなく耐用年数も異なるため、長い目で見て総合的に判断するのがおすすめです。本記事では、工法別のベランダ防水工事に関する費用相場や耐用年数について、長持ちさせるためのポイントについてを解説します。
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【工法別】ベランダ防水工事の費用相場
ベランダの防水工事は1㎡あたりの値段で表され、工法によって費用相場が異なります。
FRP防水
FRP防水の費用は、1㎡あたり5,000円から8,000円が相場です。FRPとは繊維強化プラスチックのことで、防水性はもちろん耐久性にも優れているのが特徴です。また、施工にかかる時間が短いのも魅力といえるでしょう。
シート防水
シート防水の費用は、1㎡あたり3,000円から7,500円が相場です。なぜこのように幅があるのかというと、防水シートには塩化ビニールシートやゴムシートなど、さまざまな種類があるからです。
塩化ビニールシートは、耐久性に優れているものの、複雑な形状をしたベランダには対応しにくいというデメリットがあります。一方で、ゴムシートは温度変化に強く熱にも対応できるものの、紫外線に弱い点に注意が必要です。
アスファルト防水
アスファルト防水の費用は、1㎡あたり6,000円から8,000円が相場です。アスファルトに防水シートを貼り付けていく方法で、ビルや施設などにある広めのベランダでよく用いられます。
ウレタン防水
ウレタン防水の費用は、1㎡あたり5,000円から7,500円が相場で、ウレタン樹脂を液状にして利用します。直接下地に塗れることから、複雑な形状をしたベランダにも対応できるのが魅力となっています。
ベランダ防水工事の寿命とは?
防水工事の寿命は一般的に、10年程度といわれています。しかし、工法にごとに耐用年数が異なる上に、使用状況やお手入れの頻度によっても寿命が変化します。
工法ごとの寿命目安
ベランダの防水工事は、工法によって耐用年数が少しずつ異なります。目安は下表の通りです。
工法 | 耐用年数の目安 |
FRP防水 | 10年から15年 |
シート防水 | 12年から15年 |
アスファルト防水 | 12年から20年 |
ウレタン防水 | 10年から13年 |
メンテナンスの見極め方
寿命や耐用年数はあくまでも目安にすぎず、使用状況やお手入れの頻度によって、メンテナンスを行うべきタイミングが異なります。以下の症状がベランダに見られる場合には、雨漏りなどが発生する前に、業者にメンテナンスを依頼してください。
- 色あせ
- 床表面の剥がれ
- 床表面のひび割れ
- 雨漏り
ベランダ防水工事を長持ちさせるポイント
ベランダ防水工事を長持ちさせるポイントとしては、以下の2点があげられます。
こまめに清掃を行う
ベランダの清掃をこまめに行うことで、防水工事の効果を長持ちさせることにつながります。とくに排水口は3ヶ月に1回は必ずお手入れを行ってください。落ち葉やゴミが溜まってしまうと、ベランダに水たまりができ、防水層を劣化させる原因になります。さらに、床面も落ち葉を掃いたり、土ぼこりを取り除いたりして、適切にお手入れを行いましょう。
定期的にトップコートを塗る
防水工事を長持ちさせるためには、定期的にトップコートを塗るのも効果的です。トップコートには、摩擦や紫外線による劣化から防水層を保護する役割があります。5年に1回程度を目安に行うとよいでしょう。
ベランダ防水工事の費用は工法によってさまざま
本記事では、ベランダ防水工事の工法別費用相場について詳しく解説しました。工事費用は工法によって3,000円/㎡~8,000円/㎡と大きく異なります。また工法とベランダの形状・状態には相性があるため、適切なものを選ぶことが大切です。短期間で劣化し、無駄な費用がかかることのないよう、こまめに清掃を行ったりトップコートを定期的に塗ったりして、適切な手入れを行いましょう。
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