ベランダの水はけが悪いとどうなる?原因と対処法を徹底解説
水分や湿気が溜まる場所はカビや腐食が起こりやすく、建物の耐久性を低下させる原因となります。そのため、水はけが良い環境は、建物の寿命を伸ばす上で重要です。しかし、一般的にベランダは水はけが悪く雨水が溜まりやすい環境だと言われています。
本記事では、ベランダの水はけが悪い原因とその対処法について解説します。水が溜まることで生じる危険性も紹介するので、ご自宅のベランダを点検するためにも参考にしてください。
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ベランダの水はけが悪い原因
ベランダの水はけは、防水層の経年劣化や掃除・メンテナンス不足により悪くなります。このように水が溜まる原因は様々なので、適切な方法で対処するには、ご自宅のベランダの問題点を見極めることが重要です。ここでは、ベランダの水はけが悪くなる代表的な原因を3つご紹介します。
防水加工の劣化
ベランダの水はけが悪くなる原因の1つに、防水加工の劣化が挙げられます。ベランダには、建物内部に水分が侵入しないよう防水加工が施されていますが、紫外線や風雨、気温・湿度の変化などの影響を受けることで防水材は劣化していきます。劣化により防水性能が低下すると、水が浸入しやすくなり、長時間水が溜まる環境が生まれるのです。
ベランダの勾配不足
ベランダは適切な傾斜を持って設計される必要がありますが、業者側の設計ミスにより勾配不足になると、ベランダに雨水が溜まりやすくなります。長時間雨水が排水口にまでたどり着けない場合、傾斜の不足が考えられるので、評判の良い業者に補修工事を依頼しましょう。
排水口の詰まり
ベランダの排水口が詰まっていると、水はけが悪くなります。落ち葉やゴミ、泥などが排水口に詰まると、雨水が適切に排水されなくなってしまいます。排水口の詰まりが原因の場合、掃除すれば解消できるので気付いた時に排水口周りを綺麗にしましょう。
ベランダの水はけが悪いと起こること
ベランダの水はけが悪くなると様々な問題が発生します。まず、ベランダの表面が長時間雨水に触れることで、アスファルトやタイル、防水層に負荷がかかり劣化が進行します。その結果、適切に雨水が防げなくなり、水たまりや雨漏りが発生します。雨漏りは、建物全体の耐久性や耐震性にも影響を与える重大な問題です。そのため、深刻な問題になる前に修繕工事を行いましょう。
また、ベランダの水はけが悪いとコケやカビ、ボウフラなどが発生し、その家に住む人の健康にまで被害を及ぼすリスクが出てきます。知らない間にカビの菌を吸い込んでいると喘息などのアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、十分に注意しましょう。
ベランダの水はけを良くする方法
ベランダの水はけを良くするためには、個人で行える方法と業者に依頼しなければならないケースがあります。例えば、定期的にベランダの掃除を行うのは、個人でできる対処法として効果的です。落ち葉やゴミ、泥を取り除いてからスポンジやたわしで洗いましょう。
排水口のカバーを取り付けると詰まりが解消されるのでおすすめです。また、傾斜が不足して水はけが悪い場合や防水加工の劣化が著しいケースは、専門的な知識と経験を持つ業者に依頼してください。
水はけを良くして、衛生的にベランダを使おう
本記事は、ベランダの水はけが悪い原因とその対処法について解説しました。ベランダに水が溜まりやすいのは、防水加工の劣化やベランダの傾斜不足、排水口の詰まりなどの原因が考えられます。水分が長時間溜まる環境は、カビ・腐食・雨漏りなど建物へ与える被害が大きいため、できるだけ早く対処しなければなりません。
定期的な点検や掃除、勾配の確保、排水設備の整備など、原因に合った方法で対処しましょう。ベランダの水はけが改善されれば、衛生的にベランダを使えるだけでなく、建物の安全性や耐久性まで向上できます。
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